防草シートは長い間草刈りの手間をなくす事が出来る!草刈りは腰に負担がかかり、除草剤は人体や土壌に少なからず影響を及ぼします。また、どちらも定期的に行わなければなりません。雑草が生えている場所にゴザを敷いたり、鉄板を敷いても防草となります。しかしゴザはすぐに腐り、鉄板は重くて敷設しづらいです。防草シートなら敷設しやすく長持ちする為、その手間を大幅に軽減する事が可能です。防草シートを選ぶ時に確認したい5つの事各メーカーから様々な防草シートが発売されており、価格やスペックも様々です。そんな数多くの防草シートを選ぶ際には是非この5点を確認しましょう。・遮光性・貫通抵抗力・透水性・耐久性・施工性雑草の生命の源 太陽光を遮断する防草シートで遮光性は重要な要素となります。植物は光合成を行い成長します。太陽光を遮断する事で雑草の成長を防ぐ事が可能です。その太陽光を遮断する能力を示した数値が遮光性です。シートが貫通されない為の貫通抵抗力遮光して植物の光合成を防いでもシートを貫通されてしまってはシート上で光合成を行われてしまいます。またスギナやチガヤ等地下茎を持つ植物は別の場所で光合成を行っていればシート下でも発芽する事が可能です。またイネ科の雑草の中には芽の先端がするどい品種もあり、貫通しようとする力に対して弱いシートでは簡単に突き破られてしまいます。特にスギナやチガヤの鋭い先端の芽には強い貫通力があるので注意が必要です。貫通しようとする力に対して抵抗する力を貫通抵抗力と言います。防草シートは強い貫通抵抗力が求められています。チガヤ地下茎スギナ地下茎水をしっかり通さなければならない透水性がないと雨が降った際シートの上で水たまりが出来てしまいます。やがて水たまりは泥になります。その泥に雑草の種子が飛来し発芽してしまうのです。遮光性と貫通抵抗力でシート下の雑草を抑えたのにシートの上で発芽されてしまっては本末転倒です。また斜面であれば通常地面に吸収されるべき雨水が透水性が低いとシート上を滑り降りるように流れ落ち、意図せぬ場所へ排水されてしまいます。その排水によって近隣トラブル等二次被害が起きる事は絶対に避けなければなりません。強い柔道家は相手の力を抑える力強さと相手の力をいなすしなやかさ両方を持っています。防草シートもしかり、雑草をしっかりと抑える強さと水はしっかりと通すしなやかさが求められているのです。長く雑草を抑える事が出来なければ意味がない防草シートを選ぶ上で重要なのがその耐久性です。その防草シートのコストに見合った耐久性があるのかを選定したうえで防草シートを選ぶ必要があります。重いシートは施工性が悪い防草シートはその工法によって見た目も様々で重量も工法によって様々です。重量が重いと取り回しが悪く施工の手間が悪くなります。更に法面(斜面)では更にその重さによる施工手間の悪さが顕著になります。施工性の良さ、つまりシートが軽いという事が防草シートの重要な要素となっているのです。防草シートの特徴とその性能防草シートで着目すべき5つの要素を踏まえた上で種類別に防草シートの特徴やその性能を見ていきましょう。織布タイプ織布製防草シートは帯状のフィルムを編み込んだ黒いブルーシートの様なシートです。一般的にホームセンターで売られている安価なタイプです。価格が安い反面、強度が弱いのが特徴です。強度が弱い理由として、縦横に編み込んでいるだけで、縦横の繊維が接合されていないので斜めの引張りに弱く、隙間が出来やすい為、その隙間から雑草が貫通されてしまいます。また端部がかなりほつれやすくほつれた破片が飛んでしまい近隣トラブルになるケースもあります。透水性も低く、排水計画を考えなければなりません。※上記織布製防草シートが貫通されている様子。せっかく敷いたのに生えてしまっては意味がない・・・一般的な不織布タイプ一般的な不織布は、細い繊維を絡ませ、部分部分をボンディングで結合しています。ボンディングされていない部分があるため、防草シートとして草の貫通を抑制するには、繊維量を増やす必要があり、重量が増えます。また、ある程度厚みがあるため目詰まりする恐れがあり、水や空気の流れを制限してしまいます。さらに、不織布にニードルパンチを張り合わせているタイプもあります。見た目はフェルト生地のような分厚いシートです。二つの生地を張り合わせるコストがかかるために価格は高めで、シート自体が重く、施工性は良くありません。また、ニードルパンチ部分がはがれることや、鳥が巣作りの材料としてニードルパンチ部分を破いて持ち去ってしまうこともあります。透水性が悪く目詰まりがおきやすいのが特徴です。施工後2年経過した写真。ニードルパンチ部分に剥がれ、テープの剥がれが見られる(4層 特殊スパンボンド不織布)繊維が1本1本熱融着されています。繊維の全ての重なりで融着されているので高い引張強度と高い貫通抵抗力を誇ります。また表面に凹凸が少なく目詰まりを起こしづらいです。法面での使用も可能です。しっかりと遮光を行うので雑草の光合成を防ぐ事が可能です。防草シートはもちろん屋外で使われます。防草シートは屋外で雨風にさらされ続けます。その劣悪な環境下に耐える事が必要なのです。ポリプロピレンの特徴として酸性、アルカリ性に強い事が挙げられます。また加水分解されないという特徴もあります。加水分解水にさらされ続ける事で劣化する現象を加水分解といいます。ポリエステルは加水分解されてしまいます。※スニーカーの分厚いソールも加水分解されるとご覧の通りボロボロになってしまうしかしポリプロピレンは加水分解されないのです。
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