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地金の素材による違い
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※模様入りのものは、地金の種類により製品の細部意匠が異なります。
銅地
地金に使用する金属は、通常真鍮と銅の2種(乳唄のみ鉄・銅の2種)があり、銅は錺金具の地金として最上のものとされています。加工性や靭性に優れるだけでなく、緑青※に覆われてしまえばそれより内部の腐食が進みにくくなることから、年を経ても銅製品は地金の腐食崩れを免れることが多いと言われています。
※緑青の毒性について、昭和中期に厚生省(現厚生労働省)から無害に等しいと発表されておりますのでご安心ください。昔、緑青が劇物・猛毒だといわれていたのは冶金技術が未熟な時代、毒性の強い鉛や、ヒ素を含有する銅鉱石を不十分な精練で使用していたためと言われています。
真鍮地・および鉄地
真鍮や鉄は、銅より安価で銅よりも固いため、打ち込みの際に槌あとがついてしまったり、あるいは物をぶつけてしまった際の変形の可能性を、ある程度ではありますが軽減してくれるでしょう。但し、鉄は銅よりも地金の崩壊が起こりやすく、真鍮は銅より硬度が高くなった分柔軟性が失われます。
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各種 表面加工についての注意事項
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どの地金でどの表面加工であっても、塗膜やコーティング層が摩耗した場合、その下の金属面は湿気や塩分に触れて変色を始めます。一般的には「ずっと変色しない」と言われる金箔押しや金メッキで表面加工がしてあったとしても、箔やメッキ面の微細な穴を通して錆や緑青を吹く、といった形の経年劣化をいたします。
金属表面に行う加工は全て変色・腐食の進行を「遅延」するためのものであり、完全に経年劣化を「防止」できるものではございませんこと、あらかじめご理解の上お買い求めくださいませ。
地金の保護のためにも、定期的な清掃とメンテナンス(メッキ直し等)をお勧めいたします。
笹金具(ささかなぐ)とは
橋の欄干や、社寺建築の高欄(手すり)部分に使用する釘隠し用の装飾用金具。楔の頭や木を組んだほぞ穴などを隠すために用いられていたが、近年は装飾目的で取り付けられることもある。両方に剣先のある紡錘形が、笹の葉のような形であるため笹金具と呼ばれる、欄干金具のひとつ。
笹金具は紡錘形のものを「一文字」と呼ぶのに対し、一文字の半分を断ち落したような形の、縦の柱と横の鉾木をつなぐように設置するための形を「半笹(または半文字)」と呼ぶ。他にも、使用する場所や用途によって十文字・T字(丁字)・L字などが存在する。
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笹金具の成型方法について
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打物とは一枚の板金から槌やプレス型で形を打ち出して成型するもののことをいい、京都製錺金具としてご紹介するこれらの笹金具は、水平軸や垂直軸の微妙なアールを職人の手仕事でひとつひとつお作りしています。
ご注文の際は、必ず金具を取付ける材の直径をおしらせ下さい。
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設置方法
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設置場所にあらかじめ下穴を開け、当て布などをして変形しないように木槌で打ち込みます。
また、釘穴からの緑青吹きや錆の発生が設置後まもなく起こった場合、建材の材木自体に塩分が残留している可能性がございます。その場合、金具を新しいものに変えたとしても、材から染み出る湿気と塩分のせいで何度でも腐食します。
金具をいったん取り外して長押材の打ち込み部分に埋木を施すなどの施工が必要になりますので、そういった場合は建築業者とご相談下さい。
【ご注意下さい】
異なる金属同士を接触させると、湿気・水気が電解水となって高電位の方の接触部に激しい腐食(異種金属接触腐食)が起こります。
共金具でない施工にはくれぐれもご注意下さい。
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